10月1日から一部保険会社で自動車保険料が上がりますが、またか・・・という気がします。
来年4月から消費税が8%になると、必然的に支払保険金もその分増えるわけですから、
自動車保険に係わらず全ての種目の保険で保険料が高くなる可能性があるのではないでしょうか。
日額いくらとか定額で支払われる保険金も、保険金支払いにかかるコスト(システム、損害調査費)で消費税がかかるわけですから然りです。
その上アベノミクス効果が出て物価が上昇すると、来年秋以降にまたまた保険料の改定があるかもしれないと思ってしまいます。
また、これも10月1日から新ノンフリート等級制度の適用が始まります。
過去1年間に3等級もしくは1等級ダウン事故を起こした自動車保険の継続保険料に割増係数がかかり、3年もしくは1年無事故で経過しなければ通常の無事故の保険料に戻れないことになります。(詳しくは、下記URLをご覧ください。)
http://www.sonpo.or.jp/useful/insurance/car/pdf/seido/nonfreet.pdf
事故は減らず、支払保険金は増え、不正請求も多々ある状況下では保険料増は仕方がないのかもしれませんが、ドライバー一人一人の安全運転に対する心構えやモラルの向上を図れば、損害率も低下し保険料も安くなるでしょう。
もう一つ。
夢のように思われていた自動運転自動車が近い将来実現しそうです。
事故の大幅な削減、渋滞解消、環境改善、高齢者の有効な移動手段等々メリットはたくさんあります。
一方、事故が発生してしまったらどうなるのでしょうか。
今まではほとんどの事故は当事者間の過失割合で解決できていましたが、自動運転自動車で事故が起こると、当事者間に加えて、現行の車検制度では車の欠陥の事故はほとんどありませんが、ソフト・プログラムの不具合によるメーカー責任、情報通信、インフラの不具合・不備による行政側の責任等々、責任の所在や割合が複雑になり、責任のなすりあいが心配されます。
学者先生の議論や、事故が発生した場合の裁判の長期化が起こらないよう願うばかりです。
すでに着手されていると思いますが、道交法、自賠法、車検制度、製造物責任、もしかして新法制定?等、早急に法整備をし、保険会社も新しい自動車保険を開発していくことになるでしょう。
2020年の東京オリンピックが開催されるころには、おじいちゃんおばあちゃんの自動車を遠くにいる孫がスマホで遠隔操作して行き先設定をしたりするようになったり・・・。
どこからどこまでが運転に起因することとなるのか、ゆくゆくは自動車保険そのものがなくなったりするのかと、いろいろと思いを巡らせてしまいます。
倉元