やっと高齢化の話です。
今回は実際に私、倉元が遭遇した話と、保険会社(一般の企業にも)に一言。
2月のある日、国道250号線を備前方面から岡山方面に向かっていた時のことです。
備前大橋を渡り、一日市の信号待ちを前から7~8台のところで待っていた時のことです。
突然後ろの方でガガーンと事故をしたような音。
ミラーで後方を見ると、信じがたい光景が・・・信号待ちをしている車の列と左のガードレールの僅かな隙間を軽自動車が走ってくるではありませんか!?
わっ これはやられた!と思った瞬間、無事に私の車とは接触もなく器用にすり抜けていき、前の車も無事のようでしたが、ガードレールにはガンガンとぶつかっていきました。
その軽自動車の後ろには高齢運転者標識(俗に言うもみじマークが四葉のクローバータイプになったもの)が貼ってありました。
その車は何事もなかったかのように走り去りました。
何だったんでしょうか。
また、昨年、国道2号線バイパスの大高あたりの高架を玉島方面に向けて走行中、軽トラックが反対車線を逆走。
運転席を覗くと60~70歳くらいの男性がニコニコ笑って運転していました。
当然対向車のドライバーはびっくりしたことでしょう。
まだあります。
水島の見通しの良い交差点でこちらは対面信号が青。
左方から来ている車が赤信号なのに全く減速する気配もなく、そのまま交差点を通過して行きました。
高齢男性ドライバーでした。
つづいては、岡山市水道局の西側の道路、消防署の前の道です。
昼間堂々とセンターラインをまたいでひたすら走行。
見るからに超高齢の男性ドライバーでした。
そして、高齢ドライバーの共通点。
長年生き抜いてきた自信と経験でしょうか、事故をしても自分は絶対に悪くないと・・・
社会は、保険会社は、私たちはどう対処していったらよいのでしょうか?
皆様、老いも若きも自分の身は自分で守る勇気と知恵を働かせましょう。
一昨年、自動車保険の証券が届かないとご高齢のお客様から電話を頂きました。
保険会社で再発行の手続きをしましたが、まだ届かないと電話を頂戴しました。
再々発行をしました。
また届かないと・・・最後には事務所に証券を送ってもらい、お客様の所にお持ちしてやっと解決しました。
そして昨年の更新の時期のことです。
ご案内の電話をしたところ、いきなり「そんな契約をした覚えはない!必要ない!やめる!」とおっしゃりガチャン。これはおかしいと思い、翌日何もなかったかのように訪問すると、ニコニコと笑顔で「わざわざ来てくださったんですか」とおっしゃりご継続手続きをして頂きました。
今年の更新がこわい・・・どうなることやら。
しかし、そうですかと継続手続きをせずに事故でも起こると、どうして手続きをしてくれなかったんだとお客様にせめられ、被害者は多大な損害をこうむり、想像するだけでぞっとします。
あの手この手でやっと親族の方に連絡がとれ、今年度は車を廃車するので継続しないとのことで事なきを得ました。
さらに、ご高齢のお客様ですが、保険の説明をしているとき、はいはいとうなずいてご理解を頂いていると思っていると、同じことを二度三度、四度五度とお聞きになります。不安です。意向確認の意味があるのかと。
一年に一度お会いするご高齢のお客様です。お話し好きで、色々なことをお話しくださり勉強にはなるのですが、保険の話に入るまで約2時間、毎年同じお話をされます。
このようなことがこれからもっと増えることでしょう。
社会は、保険会社は、私たちはどう対処していったらよいのでしょうか?
保険会社に一言。
効率化、経費節減、ペーパーレス化は理解できますが、超高齢化を迎えるこれからの時代に、今のやり方が適しているのでしょうか。
タブレット上で契約完結、約款はWeb、CD、携帯端末から契約手続きで割引・・・まるでIT格差を助長しているようで、弱者切り捨ての様に思えるのは私だけでしょうか。
そして、免許証更新制度の在り方も再考されるべきではないでしょうか。