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自動車保険の新等級制度

こんにちは。

渡辺です。

今日は自動車保険の新等級制度について。

ニュースをご覧になった方もいらっしゃると思います。

何だそれ、という方の方が多いでしょうか。

来年秋頃から大手損保で導入される予定になっています。

現行の自動車保険のノンフリート等級別料率制度は、契約者の事故に応じてリスクを1~20等級に区分し、等級ごとに保険料の割引または割増を行っています。

1年間無事故であれば翌年度の契約の等級が1等級上がり、事故があった場合には3等級下がる。

現行制度では前年の事故の有無にかかわらず、同じ等級の契約者であれば同一の割増引率が適用されます。

しかし、事故有契約者も、無事故契約者も同じ割引では不公平が生じるため、事故有契約者の割引と無事故契約者の割引を区別して適用しようというのが新等級制度です。

たとえば12等級で無事故なら翌年度は13等級ですが、事故有で16等級から13等級になった契約者は同じ13等級でも割引率が違う、ということになります。

(もちろん事故有契約者の方が割引率が低くなります。)

さらに一度事故があれば、事故後3年間は無事故であっても事故有契約者の割引が適用されます。

つまり、事故有で16等級から13等級になった場合、その後無事故であれば下記のようになります。

1年目13等級(事故有契約者の割引)→2年目14等級(事故有契約者の割引)→3年目15等級(事故有契約者の割引)→4年目16等級(通常の割引)、・・・

昨年から今年にかけて各社、高齢者の保険料を値上げしましたが、年齢だけで判断されて事故を起こしていない高齢者の負担が増えるのは不公平感が出てしまいます。

そこで、より公平性を高めようと実際に事故を起こした人を値上げの対象にしたのが今回の制度改正の狙いです。

事故有契約者にとってはかなり厳しい制度となります。